「コンプライアンスを徹底し、透明性の高い経営を行うことで、社会から信頼される企業を目指すとともに、食育活動や社会貢献活動、環境に配慮した活動などを通し、社会に貢献できるように積極的に取り組んでまいります。」
最近、話題になった「ある食品会社」のホームページ上の社長あいさつです。(発覚前の言葉ですね)
また、この会社のホームページにはコンプライアンスの原則という４つの規範が書かれています。
さて、コンプライアンスの徹底とは何でしよう。
「〜を遵守する」という意味ですが、「法令遵守」などと訳されて、多くの会社で使用されています。
外来語にすると格好良いですし、建前的にも良いです。
でも、「法令遵守」という意味で使っているのなら、これって、つまり「法律を犯さない」ということですよね。
黒はダメだけどグレーはＯＫ。
法律ギリギリならセーフ。
・・・という「会社の方針」な訳です。
コンプライアンスなんて言葉を知らなかった頃は、「誠実・誠心誠意」とか「正直」という経営方針だったのかも知れません。
だとしたらコンプライアンスという言葉を知ってから、考え方が下方修正されたのかもしれません・・・。
法律はあくまでも生活を行う上で守らなければならない最低限度であって、安全や安心を提供する企業は「法律を守る」という意識だけではダメなのです。
コンプライアンスの徹底は「当たり前」であって、わざわざ口にすべき言葉では無いのです。
だから、頭を下げながら
「シアン化合物は基準値の２〜３倍だから人体に影響は無い」
なんて言うくらい感覚が狂ってしまうのです。
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