2025年04月11日

気持ちのコメ方

10年以上前から、ただの状況写真を撮影する場合と「伝える気持ち」を込めた写真はどちらが良いか・・と「例」となる写真を比較して、工事写真撮影方法を伝えています。

たまに、それよりも「高いレベル」での撮影方法もお話しすることがあるのですが、正直、そこまで拘って撮影した写真を見抜ける人も少ないかと思います。

ちなみに「高いレベルで撮影している人」は、私が知る限りで全国に3名いて、当然、高いレベルで仕事をしている人たちです。

そして、若手には「１枚の写真にどのようにストーリーを入れるか」という話をしていくのですが、２年目のＵさんは、工事写真を撮影しているうちに「写真の魅力」に取りつかれたようです。

一眼レフカメラを購入し、用途に合わせた工事写真を撮影していて、先日「この写真はどうでしょうか！」と数枚の写真を私に見せてくれました。

正直なところ「まだまだ」ですが、大切なことは「気持ち」ですから「良いですね！」と評価したうえで、スマホカメラと一眼レフカメラで撮る工事写真の違いについて説明しました。

画質とか明暗という話ではなく「フォーカスの違い」で、撮影者が「魅せたい対象物」に対しての「気持ちの込め方」という観点になります。

工事写真にそこまでこだわる必要は無いのかもしれませんし、その「こだわり」を感じて「読み取れる人」も少ないでしょう。

(前出の３名は読み取ってくれると思いますが)

でも「もっともっと良い写真を撮りたい」と工夫していくことができるわけで、それで仕事も楽しくなり、将来的に高いレベルでの仕事もできる人に成長していけると思います。

2025年04月08日

初心忘るべからず

先日、あるクライアントさんの入社式について記事にしたところ、別のクライアントさんから「ウチだって楽しい入社式やりました!!」と動画が送られてきました。

その動画で私が注目したのが、新入社員が宣誓文を読み上げている部分で、自分が社会で何をなすべきかについて力強い宣誓をしていました。

既に「会社の理念」を理解していることが伝わったわけですが、目指す目的を共有できていることだけで「即戦力」なわけで、今後の成長が楽しみです。

土木は「人の役に立つ」「社会の役に立つ」と言われていますが、あくまでも「構造物」が役に立っているだけです。

また「災害から地域を守って」いるのに評価が低いと嘆いている人もいますが、相手が認めてくれるのは「行動や結果」ではありません。

この人達は立派だと尊敬されるから「その行動や結果が評価される」のです。

それをわかっていない建設会社が多いから評価が低いわけで、これからは日ごろから、人の役に立っている、社会の役に立っていると「自分自身が誇れる態度と仕事を積み重ねる」ことです。

宣誓文の熱い思いをこの先も忘れずに「高い志と心構え」を持って仕事に取り組んでほしいですね。

2025年04月07日

払わしてくれよ～

私のクライアントさんは、利益を従業員に積極的に還元したいと考えている会社が多く、決まった給料や賞与以外に「頑張った成果」を手当として支給するクライアントさんもあります。

例えば、社員の見本となった人に「社長賞」の名目で、金一封（かなり高額）を手渡す感じです。

さて、ある会社は頑張った成果に対して「特別手当」や「祝い金」を支給しているのですが、その申請は「自己申告」のようです。

自己申告ならば、いくらでも自分勝手に申請できそうですが、キッチリした「信頼関係」で成り立っているため、心配は無用です。

逆に「貰い過ぎ」を遠慮する人もいるようです。

ちょうど私が訪問したタイミングで、若手社員が「勤続３年祝い金」と「資格試験合格祝い」の申請をしていなかったことが発覚しました。

自己申告と言え、勤続年数や資格取得は会社が把握している内容なので、社長さんが「頼むから、祝い金を払わしてくれよ～」とお願いしていました。

微笑ましい風景でもありますが、社内の雰囲気が良いことがわかりますし、そのような社長さんを見て「もっと会社を盛り立てよう」と社員のモチベーションが上がるのですよ。

2025年04月04日

朗報続き

3月中旬から末にかけては「年度末」ということもあり、各クライアントさんの「完成検査」が多くありました。

それらの現場から検査の様子や工事成績評定の報告が届いていますが、どれも「うれしい内容」ばかりです。

1日に「良い報告」がまとまってやってくると幸せな気分になりますし、報告への返信も「おめでとうございます！」がワンパターン化してきて、気の利いたセリフを考えたくなりますね（笑）

特に昨年から施工計画書などの工事書類作成方法の変更を各社にお願いしていたのですが、かなり良い反応をいただいているようです。

とは言え、書類の作成方法などは「小手先のテクニック」であり、本質は別のところにあります。

例えば「点数」のためではなく「地元のため」という行動にしても、忙しい現場、大変な現場ほど地域のためを目的にした活動を行っていたりします。

これが「仕事をこなすだけ」の現場であれば、忙しいなどと言って避けることでしょうが、活動した結果は「効率や利益」に繋がり、成績にも反映していますからね。

あるクライアントさんからは「肉丸イズム浸透の結果」と称されましたが、本質をキッチリと理解していただいたことは、とても嬉しかったですね(笑)

ついつい、良い報告で気分が良くなって自慢話が多くなってしまいました(汗)

2025年04月02日

楽しい入社式

昨日は「入社式」を実施したという建設会社も多いと思います。

私のクライアントさんは「楽しいこと」をすることが大好きな会社が多いのですが、先日訪問した会社はちょうど「入社式と歓迎式」の準備中でした。

ダンスの練習をしているそうで、もしかするとサプライズの「フラッシュモブ」もあるのかな(笑)

今年は大卒３名と中途入社の１名が入社するのですが「雰囲気が良い会社」であることを示そうと、色々と工夫しています。

しかし、抱えている現場があって参加できない人や有給休暇を取っている人もいて「社員全員参加」にはならないようです。

そのような入社式に参加できない人は「ビデオメッセージ」で歓迎の言葉を伝えるようにしていて、撮影済みの映像も見せてもらいました。

少し遠い他県から入社してくれる人もいるため、普段は使わない「バリバリの方言」で歓迎のコメントを述べる映像。

元気なことを示すため、コメントを述べた後に「全力疾走」でフェードアウトしていく映像など、凝った演出をしています。

きっと「楽しいことができる」会社の一員になれたことを実感し、モチベーションやエンゲージメント向上につながったでしょうね。

2025年03月26日

Ｍ＆Ａ

建設会社同士でＭ＆Ａを行う場合、自社と同等か規模が小さい会社を買収する方がノウハウもあり「立て直し」行いやすいと思います。

さて、得意分野は違うのですが、同じ地区にある建設会社で、自社よりも大きな規模の建設会社をクライアントさんが買収しました。

経営上は前向きな買収ではありますが、もし、その会社が倒産すると地域に大きな影響を与えてしまうことも考慮しての決断です。

同じ地区という事で、経営者レベルは親交があり、Ｍ＆Ａされた側の従業員も社内体制や環境、待遇面などの変化に対する不安は少ないと思います。

また、得意分野が違うため、今までは従業員レベルでの交流が無かったのですが、今は「お互いに学べる」ことが増えたようです。

先日も私の会社訪問に合わせて、工事部長さんが来社し「ミーティング」に参加されました。

多分、私が何をしている誰なのかを知らない中での参加だと思いますが、自社の工事評価に対する取り組みなども説明してくれました。

その後「懇親会」にも参加してくれたのですが、場所の雰囲気が変わると会話の内容も変わるもので、熱意や人間性がとても伝わりましたね。

Ｍ＆Ａはお互いに大成功だと思います。

2025年03月19日

戦略的な広報活動

建設会社のブランディングのために「戦略的な広報活動」も提案していますが、２年ほど前にクライアントさんが全国放送のテレビ番組から取材を受けました。

発注者の許可を得て、仕事の様子やICT活用を含めた「最新の取り組み」などを取材してもらいましたが、どのように編集されるかわかりません。

しかし、番組制作会社からの反応がとても良く「特番」での放送になりそうだと聞き、自分たちでは「手ごたえ」を感じていました。

ところが、全く放送されることは無いまま、時は過ぎてしまい・・「ボツ」になったとあきらめていたところ、急に「放送」が決まりました。

でも、きっと視聴者は「2年前の取材」とは思わないわけで、当時の最新が「今の最新」とは言い難く、ちょっとだけ残念です。

実際に放送されると「ICT活用」などは「ほぼカット」で、放送映えする「目立つ工夫」やアクシデントがメインになったかな。

何より放送が「年度末」という時期で、発注者に対しての「アピール効果」は少ないかなぁ～。

大変だけどプライドを持った仕事ということは伝わったので、リクルートには繋げたいですね。

2025年03月14日

感謝のメッセージ

土木施工管理技士は、受験資格や実務経験の条件などが緩和され、以前よりは受けやすくなっていますし、キチンと要点を踏まえて勉強すると合格できると思います。

受験や合格に向けて「支援」を行う建設会社も多いと思いますが、その「支援のやりかた」は様々だと思います。

ある建設会社は、若手社員があまり資格取得に積極的ではないとのことで、社内で教育プログラムを作り、それに則って「上司が指導する」という形態にしました。

上司側からすると、忙しい中で負担が増えることになるわけですが、そもそも「後進を育成しなかったこと」が、現状での忙しさの原因ですからね。

それから2年経ちましたが、若手社員の多くが資格を取得し、他の資格にも前向きにチャレンジしてくれるようになりました。

合格は、本人以上に上司が喜びましたし、先日は「感謝のメッセージ」をもらったそうで、感動しているようです。

私は「目の前の仕事をこなす」だけの毎日はツマラナイと思います。

そこに、後輩を育成するということを加え、それを負担ではなく、成長してくれた喜び、相手から感謝された喜びなどの「楽しいこと」に変えていく。

それが、また自分のエネルギーとなり「仕事に反映」できるようになると思います。

2025年03月05日

電話報告

私は、よほどの早急に連絡しなければならない時以外は「電話」を使わないタイプです。

集中して仕事をしているときは電話が鳴っていることに気づかないですし、マナーモードの解除を忘れてしまうことも多いです。

それを知ってか、普段はクライアントさんからの着信も少ないのですが、この時期は「続けざま」に着信があります。

新年度の４月初旬から着手する工事の「受注報告」なのですが、特に技術提案書に作成に関わっている案件の「報告」が続きます。

感謝の気持ちはメールなどではなく「言葉で伝えたい」とのことで、私を気にかけていただきありがたいです。

でも、私が「楽しいこと」をするためには、クライアントさんに受注してもらわなくては始まりませんからね（笑）

お礼は不要ですし、ここからがスタートなのです。

でも、ちょうど出先で「受注報告の電話」が続いたものですから、訪問先の相手が私のことを「凄いコンサルタント」だと思ってくれたようです（笑）

ちょっと優越感を感じてしまいました。

(これからも良い報告は電話でしてほしいかな・・おいっ！)

2025年02月07日

自ら考えて行動する若手の育成

私は「人材育成」もお手伝いしていますが、仕事のスキルを「直接に教える」ことはしていません。

それは四六時中一緒にいる会社の人間がすべきと思っていて、私はちょっとしたポイントやヒントを与えるなど客観的立場での導きをお手伝いしています。

ぶっちゃけ、マナーなどは別として技術的なことを外部の人間が教えるのは良くない、成長を促せないと思っています。

それよりは「社内の教育担当者」に若手社員の個々の性格や成長段階に合わせた育成戦略を伝えたり、悩みを聞いて解決の提案をする方が効率的で効果も高いですよね。

さて、ある会社は３名が新人教育を担当者しているのですが、私に「Ａ君が●●できるようになった」などの「報告だけ」してくれます。

実は、私が社内セミナーでお話しした「自ら考えて行動する若手を作る仕組み」を体現してくれていて、私と共有している若手のマイルストーンの達成度や習熟度を報告してくれるのです。

例えば「緩急をつけて教える」にしても、その場の空気感で緩急に微妙な調整が必要であり、いつも一緒にいる人間だから「早い成長」を促せられるわけです。

私に報告しなくてはならないという「義務」もあるのですが、まだ入社して1年目なのに「ここまでできる」という早い効果を感じて嬉しいです。

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カテゴリ：勝ち残る建設会社とは