公共工事は、仕様書や設計図書といった「決まりごと」に強く縛られています。

発注官庁も形式や手順を重んじるため、どうしても「型にはまった」判断になりがちです。

もちろん、ルールを守る姿勢そのものは否定しません。

ただ、極端な責任回避意識から「チャレンジできない」状態になってしまうことがあり、現場としては少し窮屈に感じる瞬間もあります。

私はよく「建設会社は保守的だ」と揶揄しますが、そもそも付き合う発注者が変化を好まない体質であれば、建設会社側も変わりにくくなるのは当然かもしれません。

建設DXなど新しい取り組みが進んでいるように見えて、実際には思うほど進まない背景には、この「柔軟性の欠如」があるのではないかと感じています。

しかし、今の時代において非効率な体質は大きなリスクです。

新しい発想は、自由な価値観の中でこそ生まれるものであり、決まりごとに縛られた環境では、どうしてもアイデアが出にくくなります。

私は、いろいろな方から「アイデアが豊富」などと言われますが、その理由は、許容できる範囲の中で「別の方法はないか」と常に考え、良い方法が見つかれば即座に行動しているからです。

縛りごとが多い中、さらに不確実となる環境が予測される建設業界で生き残るのは「変化を扱える力」かもしれませんよ。