先日、安全朝礼を一方的な「動画のみ」で行っている現場を見ました。

私は毎日の朝礼を重要視していて、いくらデジタル化が進んでも朝礼だけはアナログ的に「ヒト対ヒト」で行うべきと思っています。

もちろん、ツールとしてデジタル技術を活用するのはおススメするわけですが、伝達などは「生身の言葉」で行いたいです。

相手の言葉のニュアンスや態度などから体調な「相互に」新たな情報を得ることもできますからね。

朝礼の目的が、ただ「伝達するだけ」の一方通行、それも義務だからと慣例で行っている場合はデジタル化は容易ですが、目的が「お互いに情報を得るため」であればデジタル化は大変なわけです。

毎日100名規模で現場を動かしているなどという場合は、分担している各職長が「生身の言葉」で伝達するわけで、現場所長が朝に一人一人の顔色を見る必要は無いかもしれません。

しかし、その現場は20名程度の作業者規模で、流れている安全朝礼動画を見ても「今日は(場所)で、●●作業をするので■■に注意してください」という内容です。

「注意してください」というのは漠然としていて、人によって捉え方の基準も違うわけです。

効率化という名目で「現場で大事なことを伝える・伝わる」という本質が失われるのは、効率化ではなく「手抜き」だと私は思います。