Ａ君は、先輩に仕事を教えてもらう中で、いつも「叱られてばかり」でした。

まず、性格的にスロースターターで、どちらかと言うと「せっかちな先輩」とは相性が悪いです。

また、先輩は「仕事のこだわり」が強く、こだわりを押し付けたり、高いレベルを要求するも抽象的な表現での指導が多く「言語化して伝えられていない」こともあります。

しかし、先輩は「仕事の習得が遅い」と感情的になることが多くなり、お互いにストレスを感じるようになったため、最終的にＡ君が「部署移動」することになりました。

それから2年くらい過ぎ、先輩は相変わらずですが（笑）Ａ君は一人前の技術者となり、新しいことへのチャレンジなどもしています。

自分は「できることしかできないからできることをやるだけです」と言っていますが、当時の経験から「ポジティブに考えること」を学び、今はそれが一番得意なことにもなったそうです。

その成果として「社内の良いムードメーカー」に成長しています。

もちろん「仕事ができる」ようになったことを先輩も認めてくれていて、今は同じ現場を一緒に仲良く行っています。