私は各現場がバラバラに仕事をしていることを「個人商店の集まり」と表現し、そのような建設会社を「商店街」と表現しています。

組織化されたスーパーマーケットやスーパーセンターが近隣にできたら潰れるかもしれませんよ・・などと比喩しているのですが、わかりやすいようで同じような表現をされる方も増えました。

さて、ウチの会社はICTの取り組みは全て外注、残業抑制は「残業するな」という指示だけ、上司は好き勝手にやって現場に押し付けているだけ・・・などと会社へのグチを訪問先の読者さんから聞きました。

「それならば、施工計画書などの書類の全員バラバラですよね？」と聞くと、確かに社内で決めた「基本」はあるが個人の裁量で内容も違うとのこと。

現場にある程度の裁量権がありながら、会社の支援が無く、ノルマを押し付ける会社の場合、現場は「楽をしたい」のでアウトソーシングが多くなります。

当然、外に出すということは、人件費だけではなく「経費」も含まれるわけで、利益を失います。

また、書類作成も「属人化」していると残業抑制ができませんし、仮に建設ディレクターなどを導入したとしても「新たに増えた人件費」に見合う効果は生まないでしょう。

そして、上司も具体的な方法がわからないから、現場に押し付けているのかもしれません。

目的の明確化や仕組み作りなどができていない個人商店の集まりから脱却するには、グチを言って終わらせるのではなく、理論武装して行動に移しましょう。
(理論武装のヒントはたくさんお渡ししたと思いますよ)