クライアントさんを訪問する際、さすがに全部の現場を見て回ることができず、どうしても「優良工事表彰」などを狙う現場を優先してしまいます。

そのため、クライアントさんのメインとなる国交省発注の現場に行くことが多いのですが、先日訪問したのは「市が発注した工事」でした。

初めて訪問する現場なので、簡単に「工事概要」を説明してもらうと、まず「当初設計のコンクリート構造物を現場打設からプレキャストに変更した」というが最初にありました。

通常であればプレキャスト化は「効率化」に繋がるため「うんうん」と聞いていると、現場担当者からは「しかし、そんな簡単なものではありません」と私の先手を取って説明が続きます。
(プレゼンがとても上手です・・笑)

確かに3次元モデリングや空撮映像を見せてもらうと「ちょっと！これどうやってやるの!?」という言葉が出てしまう内容で、私が驚くことを待っていた感じでした（笑）

実は「現地踏査」した段階で、当初設計では施工できないことに気づき、発注者や設計者と「かなり協議」した案件だったそうで、だから「私に見せたかった現場」とのことでした。

しかし、見通しが良くなった現状では「問題点」に気づけますが、現地踏査の段階でこれらの「問題」に気づいたことは凄いと思います。
(私なら気づかないで施工に入り、途中で問題発覚して工事が止まるだろうなぁ・・汗)

現場担当者の優れた経験に3次元モデリングが加わることで、当初の問題把握やその後の変更提案などがスムーズに進んだのでしょう。

まだまだ、これからも苦労がありそうな現場で、現場担当者さんには申し訳ありませんが「おもしろそうな現場」なのは確かです（笑）