今から10年ほど前、ある建設会社さんから「工事評価向上の相談」を受けました。

地域でトップクラスの会社ではありましたが、会社全体が「暗い」感じで、風通しも悪く、各現場担当者と個別に話をしても「グチ」しか出てこない会社でした。

殿様商売の私は通常ならそのような会社と契約しないのですが、当時の部長さんから「先見の明」を感じましたし、一人だけですが「前向きに取り組む人」がいたため「長い目」で見るという条件で契約に至りました。

この10年の間、ネガティブな人は一人ずつ辞めていき、技術者も不足気味ながら、毎年新入社員が入社しました。

一部の新入社員はネガティブな面に引き込まれて離職もしましたが、10年経って気づいたら、工事部門の中枢が30歳代前半となっています。

すっかり会社が若返っているのですが、技術面では何ら劣っていません。
（というか、かなり向上しています）

何より、若手のみんなが「仕事が楽しい」と言ってくれるそうで、風通しの良い「明るい会社」になりました。

待遇面などを含めると、まだまだ「100点の会社」ではありませんが、誰かが作った100点の会社よりも「自分たちで創った100点の会社」の方が、絶対良いはずです。

10年でここまで変わったのですから、5年もあれば100点になれますよ!