読者さんから「ICTの活用について」の相談メールをいただくことが多いのですが、ほとんどが「自分達の取り組みが遅れているのではないか」という不安だったりします。
ICT活用を満足に進めていない中で建設DXに対応できるのか、などという心配も多いようです。
勘違いしている方も多いのですが、建設DXとはi-ConstructionやBIM/CIMに取り組むことではありません。
「デジタル技術を活用して仕事のプロセスや風土を改革すること」で、業務効率化し働き方改革を促進しようというものです。
もちろん、i-ConstructionやBIM/CIM原則適用も含まれるのですが、それは何かしらのデジタルツールを使用すると良いだけです。
デジタルツールの使い方が難しいと思う人もいるかもしれませんが、メーカーさんも多くの人に売りたいですから、わからない人も使えるような製品に改善していくでしょう。
(ユニバーサルに使用できるのもDXの基本です)
(ユニバーサルに使用できるのもDXの基本です)
私は「デジタル技術を活用する」ことも重要ですが「今までのやり方で良い」とプロセスや風土を変えようとしない「抵抗勢力」が一番の問題と思います。
建設DXは「お役所主導」で進められていますが、一般企業のDXは「競争上の優位性を確立すること」が目的です。
全社を上げて「今までのやり方を変革」する体制を構築し、勝ち残っていきたいですね。
コメント
コメント一覧 (6)
そこに立ち向かっていくうちに温和だった性格が変わってしまいましたから(笑)
ハッパをかけるために「演じる」ことはあるでしょうが、性格は温和なままですよ(笑)
建設DXの意味が分かりやすいです
CIMやレーザースキャナー、ICT建機を導入することを想像しがちで、何とかしなきゃならないと考えながらも予算を考えて、とりあえず遠隔臨場だけ取り組んでいます
建設DXに遅れていると言われ、VRを使った安全教育もしていますが、あまり意味が無いと思っていました
実際、何から取り組んだら良いのでしょうか
まず「建設DXに遅れている」と表現する人は建設DXが何なのか理解していない人と思いましょう（笑）
今が商売のチャンスとばかり不安を煽っているわけです。
私は「皆が使えるように浸透させること」が建設DXの概念と思っています。
LSやICT建機も必要ですが、自分たちの業務内容やレベルに合わせないと宝の持ち腐れになりますし採算が合いません。
それが便利だと思わなければ無駄になります。
業務内容やレベルがわかりませんが、例えば「杭ナビ」を導入してください。
それが便利で役立つと気づくと社員全員が使いたくなり数を揃えるようになりますし、杭ナビショベルが欲しくなります。
その時点で仕事のプロセスや風土が改革されていますよ。
杭ナビはありますが、ほとんど使っていません
そういうところがダメなのですね
営業に煽られたり、補助金や周りの空気に流されるなど「仕方なく導入」したパターンは「無駄」になりますよ。
嫌々取り組む・仕方なく取り組む、という会社は、週休２日に対しても「休むと仕事が遅れる」と考えますし、残業抑制も「それじゃ書類が間に合わない」とお金を掛けてアウトソーシングする会社になります。
生産性が上がらない中で、お金だけが出ていくパターンです。
その思考から脱却しないと利益も出ませんし、報酬も上がりませんよ。
気軽に考えながら、楽しんで取り組みましょう！