マイルストーンとは、道路などの管理に使う「距離標」のことです。

一般的には「キロポスト」と言いますね。

道路工事などでは、工事位置を「距離標」で管理するので、お馴染という「現場の人」が多いでしょう。

しかし、「マイルストーン」という言い方は、現場よりは工程管理の中で言われています。

プロジェクトの大きな節目を長い距離の目安であるマイルストーンと掛けているのです。

さて、経費節減と利益率向上のために工程管理は最重要項目です。

工程のフォローアップこそが「利益の明暗」と言っても過言では無いでしょう。

工程管理におけるマイルストーンの項目や位置は、会社によって様々です。

中には「マイルストーン」を設けないという会社もあります。

「工程表」とは、ただダラダラと予定を書きいれ、人員配置などを把握するものと思っているのです。

確かに、作業の流れや人員・機械配置を見るには簡単です。

でも、それは「管理する人」が楽をするためだけのツールです。

今の時代は、作業の流れと人員配置の確認をするだけならば「工程表」なんて必要無いのです。

工程表で大切なのは、相関関係を把握したうえでマイルストーンという節目への到達度合を知ることだと思います。

つまり、クリティカルパスを押さえるということです。

例えば・・・。

北海道でのクルマの移動は距離と時間が計算しやすいです。

信号や渋滞などの障害が少ないので、距離標識やカーナビの到着時間を頻繁に見る必要はありません。

６０ｋｍ先の町へは、時速６０ｋｍで走れば計算通りに１時間で行けます。

しかし、冬となると別です。

道幅が狭くなり、視界も悪く、道路は滑ります。

約束の時間に間に合うかとイライラしながら、もう少し余裕を見て出発すれば良かったと後悔したりします。


「工程管理」も同じです。

時間的余裕を見るのも良いですが、利益は大幅に減ります(笑)

イライラするのは余計ですが、距離標識やカーナビを見て「時間計算」するのと同じように、マイルストーン(距離標識)への到達具合を見て、フォローアップを行うのです。

ところで、冒頭に「マイルストーンの位置は、会社によって様々」と書きました。

一般的には「工種の節目」とか「月末」と考えがちですが、私的には「工種」＋「出来高」＋「支出」の節目を一緒にして管理するのが簡単で分かりやすくて効果的だと思います。
(もっと良い節目もあると思います・・・笑)

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