すったもんだしながら、改正租税特別措置法が再可決、成立しました。

5月1日出荷分から1リットル当たり約25円の暫定税率が復活します。

・・・といっても、５月１日の０時から、課税されていないガソリンまで30円ほど値上げされましたが・・・。

さて、「道路族」であるnikumaruは、さぞガソリン税復活を喜んでいる・・
と思うでしょう・・。

実は、一国民として「納得できない」ことは多いのです。

もちろん、今の産業構造の中では「道路」と「道路工事」が必要だと思いますし、私も「道路工事」を生業としています。

でも、「道路工事」に予算がついて、仕事が増えて良かった！・・・
とは一概に思えないのです。

まず、どのような理由であれ、「ガソリン税復活反対」を唱える人が多いのは事実です。

道路工事に対して「風当たり」が強くなるのは必至です。

それは、無駄使いに対しての議論や是正をしていないことが原因です。

「道路特定財源として徴収された税金が、国土交通省職員のタクシーチケットやマッサージ機購入など道路建設・整備以外に使われていた」

などと報道され、それでなくてもイメージの良くない「道路工事」がさらに「悪」とされています。

また、一般財源とする動きもあります。

そもそもこの法律は、自動車を購入した時の「自動車取得税」、車検ごと掛かる「自動車重量税」、ガソリンを給油するたびに「揮発油税」と「地方道路税」

これらの税金を道路の建設・整備に使うことが目的です。

自動車が快適に走るためには道路が必要で、その道路の建設・維持費をクルマを持っている人が負担するという考え方なのです。

もちろん、クルマを持たない人も道路を使いますが、「道路使用者に負担させる」ということなら公平な税金だと私は思っています。
(クルマを持つ人は、クルマを持たない歩行者を守る安全な道路を作る義務もあるのですから)

一般財源化すると、その部分は不公平に負担することになります。
(クルマ不所持税、交通網の発達している都会税、などがあれば公平かも?・・・笑)

ならば、一部一般財源とはせず、道路特定部分を、5円でも10円でもにすれば良いと思います。
その分、ガソリンを安くすれば良いのです。

一般財源は「国民が公平」に負担する部分で確保すれば良いのではないかと思うのです。

ただ、何より増税よりも「無駄」を洗い出すことが先決で、政治家がやるべきことは政党間のイザコザではなく、一致団結して無駄と闘うことかもしれません。

いつのまにか「無駄=道路」という構図ですが、「本当の無駄」が別のところにあるはずです。

まぁ、そんなことをココで言っても仕方ありませんが・・・

鉄道が廃線されるなど公共交通機関が乏しく、クルマを使うことが唯一の移動手段である「地方」では、ガソリンの高騰は死活問題ですし、かつ移動のための道路と経済活性の道路工事は必要なのです。

結局、今回の騒動を含めて分かったのは「弱者は切捨る」ということかな。

そして、私たち道路工事の現場で働くモノたちも、いつ切り捨てられるか分からない弱者なのです。

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