当ブログは、政治関係や建設行政を含めた行政問題などの難しい話を書かないようにしています。
(・・というか難しい話は分からない・・笑)
基本的に政治思想も無いですし、他者の考えを批判・否定する技量も無いからです。
しかし、昨今「道路特定財源」について、討論や報道がされています。
「暫定税率」としての期限が迫り、またガソリンの値段が上がったり、利権や選挙が絡んで理屈の捏ね合いをしているように感じるのですが、その中で道路工事関係者として「気になること」があったので記事を投稿します。
私の立場は「道路建設者」ですから、どうしても偏った意見になることをお許しください。
テレビなどの議論で「ムダな工事」とか「ムダな道路」という言葉が飛び交っています。
道路工事関係者としては「悲しい言葉」ですね。
そもそも「ムダな道路」って、何でしょう？
利己的な自分のことしか見えないエセ偽善者が、自分に関係の無い道路のことを言っているのでしょうね。
誰も通らないような道路でも、その先に僅かながら生活している人がいます。
その人たちが生きていくために必要な道路も「ムダ」だと思うのでしょうね。
車で10分も走れば病院がある。
これは都会でも田舎でも同じ条件でなければいけないと思います。
田舎で怪我をした人は、でこぼこ砂利道や、崖くずれの心配のある道路を通って行けば良いのでしょうか？
そして、都会は下水道完備で、田舎は川に垂れ流せば良いと思っているのかな?
「田舎が不便なら都会に出れば良い」なんて、常識ハズレなことを言い出すのでしょうか・・・。
確かに「予算消化」のための道路工事は存在します。
しかし、それはムダではありません。
必要だが躊躇していた所に対し、予算があるので工事をしたのです。
自宅前の道路が綺麗になると嬉しいですし、日々、安全で快適な道路が作り出されているのです。
税を負担した人に還元されているのが、とても分かりやすいから、逆に「簡単に」ムダという言葉も出るのです。
本当は、別の「一部にしか還元されていないムダ」が別のところに、それもたくさんあることに気づいていないのかも知れませんね。
ただ、あえて言いますが「ムダな工事」は存在します!!
これは工夫で乗り越えられます、納税者の一人として行政の手腕に期待します。
そんなエセ偽善者が司会をしているテレビをイライラしながら見ていたら、ある国立大学経済学部の教授さんが言いました。
「ガソリン代が下がると、その浮いた分で消費が増えて、景気が良くなる・・・」
この記事の最初に、「私は難しいことは分からない」と宣言していますが、本当に国立大学経済学部は、難しいことを勉強しているみたいで、私みたいな単純な経済構造しか分からない者には理解できない言動でした。
コメント
コメント一覧 (21)
国道の横に作られたスーパー農道などはその顕著な例ですが、もっと国土全体を見ながら調整する能力が行政に求められているのだと思いますよ。
投資効率を追求するのであれば、該当地域に集中的に投資を行なって道路にしろ新幹線にしろ早期に開通させるほうが望ましいでしょうね。
東京を中心としたマスコミの意見は地方を全然判っていない者の妄言でしょう。
東京こそ人口を地方に分散する策が必要だと思います。今のままでは東京のインフラはいくら整備しても結局は追いつかないと思います。
私の表現方法は「イマイチ」です・・・（笑）
ムダな道路は無い！
ムダな工事は有る！
・・が私のスタンスです。
ムダな工事とは「過多なもの」と「調整不足」のモノで、スーパー農道は過多だと思いますが、ソコに「農道」は必要であり、その農道が整備されるのは利用者にとって良いことだと思います。
（実は私も地方の本当の姿を知らずに書いているのですが・・・）
去年から、色々悩んできました。
昨日、テレビ番組のキャスターが東国原知事と話ししながら、この問題に触れていました。
キャスターは東国原知事が改革派というレッテルを貼っているので、当然暫定税率維持反対だと思いこんで話をふると、知事は維持賛成を表明。キャスターは意外だという表情を見せました。
マスコミは「建設＝道路＝無駄＝悪」という構図が出来上がり、それを取り上げれば大衆という視聴者は喜ぶと思っているのでしょう。
流石に少し分かっている解説者などは、財源問題などで民主党への批判もしていますが、まだまだ少数。大多数は、勉強不足の言動に終始しています。
そりゃあそうだよね、自分らの生活には何の関係もないのだから。
そんな図式が完全だとは言わないし、もっと違った方向での地域おこしが正解だと誰しもしっている。
でも、それもなしに切り捨てるだけでは「地方は死ね」と言っているのに等しいのです。
アメリカは、景気対策で公共投資増額を検討しています。内需拡大しないと国は滅ぶというのはどこでも一緒です。
日本は外需頼みの政策を取ってきました。その弊害が今、あちこちで出てきているわけです。
必要な投資のための資金を確保せず、政治は出来ない。
ガソリン代を下げなければいけないのであれば、（もちろんです）他の政策でやればいい。
もっと言えば、脱ガソリンの動きを加速するのが一番です。
根本は税ではなく、外国にエネルギーを頼っている日本の脆弱性にあるのですから。
除雪は簡単で分かりやすい例ですね。
ここ数日の雪で、札幌市内は除排雪が追いつかず大渋滞しています。
渋滞している時間、エンジンを始動している燃料費、その他モロモロ・・・。
この経済損失は大きなものです。
今までは、その損失を未然に防いだ部分もあります。
２月でもハイヒールを履いて歩ける環境になったのです。
それでも、除雪が怠慢だとの苦情が増えています。
そして、この先、財源が確保出来ないですから、除雪のレベルは落ちますし、もっと渋滞は増え、お姉さんたちは長靴を履いて出勤するようなるのです。
そして、都会の人は、そんなに住みにくいならそんな所に住まないで東京に出ておいで、と言うのですよ。
今日、日経を読んでいると、その内訳が出ていて転出が最も多かったのが北海道でした。
水と同じで便利な所に人は流れる。でも必要以上に流れると、洪水になるし、淀んでくる。
同じく日経には東京へのさらなる重点投資を主張する論文もありました。
何が何やら分かりません。
北海道って、もう見捨てられたんでしょうかねえ。拓銀が潰された時にそんな気はしていましたが、東京からみれば「どうでもいい場所」としか見ていない気がしてきました。
独立しますか！（笑）
日本国家の一部としての独立（道州制）では無く、完全な独立国家として！
独立したとき、メリットは「食料自給率２００％」ですね。これに関税かけて”ニッポン”へ売る。エネルギーもいざとあれば石炭あるし、何とかなるかな。
食料を担保に出来るというのは、実は凄い強みかもしれません。
貨幣は、その新聞によれば「ピリカ」だとか「マリモ」だとか言ってたな。
１ピリカで１０円ぐらいのレートでやれば北海道民は金持ちだあ。
おぉ、道新さんも「その気」ですか！（笑）
以前、子供の自由研究で「北海道独立」を研究してことがあります。
単純に国力では北欧諸国と同等以上です。
インフラは「日本国さん」のおかげで整備されましたし、借金も「日本国さん」に押し付けて・・・（笑）
そうなると、「日本国さん」からの移民も多くなるかもしれませんね。
「第２のフロンティア」で景気が良くなりそうです（爆）
本当にこの問題にはご立腹です。
言いたい事は、本文とコメント欄に網羅されているので割愛します(爆)
ん？
岡山も独立宣言?? （笑）
正直、暫定税率はどのぐらい影響あるか聞いてみたかったんだよね
前は「ガソリン安くなれば…」と思ってたんだ
でもリッター25円負担で北海道内の公共事業が
確保されるのならとも思うようになったんだ。
安易な考えだけど、友達のいる業界のお役に
たてるならと（笑）
自分も１０代の時は、全国に道路があるのにこれ以上何をするの？と思ってました。
ましてアスファルトやCo舗装に10年や20年の短スパンでの耐用年数があるなんて思いもしませんでした。
知ってる人は知っている。
けど知らない人が圧倒的に多いです。
うちの近所の家は、「下水管ってすぐ詰まるんですよ。トイレから逆流しますよ。」と訪問業者に言われ(確か）１５万程で管清掃してもらったらしいです。
道路工事屋としてではなく、「道路工事を知っている納税者」として答えます。
建設業者はジリ貧です。
正直、本業で儲かっている業者はありません。
25円負担してもらっていてもそうなのです。
公共事業の確保の問題では無く、一般市民の生活に直面していくと思うのです。
ガソリン税は新しい道路を作るだけに使っているのではありません。
道路の穴ぼこを直したり、危険箇所を改善したり、除雪にだって使っています。
その財源が無くなると、住民サービスが滞ります。
でも、道路の維持はしていかなければなりません。(道路が凸凹で、かつ危険な状態で我慢できるのなら、問題は無いですが・・)
新たな財源を確保しなければなりません。
それは、政治家の給料を削減して捻出するのでは無く、国民が税として支払うのです。
(環境税などと言われてます)
最終的に出すお金は変わらなくなります。
受益官庁や政治家が変わるだけ。
・・・・"かも"知れませんね。
不要なお金が掛かっている・・・これは否定しません(笑)
極論ですが、カラー舗装だって排水性舗装だって不要かもしれません。
でも景観が良くなったり、より安全確保が出来たりします。
それが公共事業だと思います。
公共の建物は、みんな同じデザイン、同じ材料にすれば格安で維持費も安くなります。
でも、どれも個性的です。
民間の建物だって、高いデザイン料を払ったり、設計コンペをしたりします。
ナゼでしょうか。
北海道の道路は広い、と言われます。
それをムダと感じるか、ナゼと疑問を持つか。
(今の札幌を見れば疑問は解けるのです)
ちなみに「悪質業者」がいるから、建設業は悪く見られるのです。
疑問形にしているのはumeさんに対してでは無く、一般の人に対してです。
一般の人が疑問を持って、知ろうとすることが大事なのです。
気づかないうちに、ガソリンを安くするという名目で地方の切捨てが始まっているのです。
（それも選挙のために)
滋賀の加賀知事が新幹線の駅を建設中止にした際に発覚したごにょごにょです。
後、生駒の市長も。
意匠は大好きです。
特に、技術力を前面に出さない美が好きです。
二階堂(酒)のCMに使われた大分県竹田市白水溜池や同市の音無井路円形分水。
技術の進歩に取り残されても尚負けない美しさは、古都も同じで建設費と比較できない価値があると考えます。
う〜ん、書きたい事の行き着く場所を見失った(笑)
こんなんで試験受けたら間違いなく落ちますね・・。
暫定税率は、皆さん意見が分かれる所と思いますが、「ガソリンを値下げしたら、どうぞガソリンを使ってくださいと言ってる様なもの。それは環境に悪い。」という意の福田総理の発言は（超)酷いと僕は思います。
が、ニュースで余り取り上げない所を見ると、皆さんそうは思ってないのかな？
当ブログは脱線ＯＫです（笑）
私は政治家の「理屈の捏ね合い」にヤキモキするのはやめました（笑）
でも「ムダな税」は払いたくありません。
私のわずかな収入から搾取した血税をムダに使ってほしくはありません。
芸術的な構造物をムダと思うかは個人の考えですが、誰かが欲しているものを提供することはムダではないと思うのです。
（もちろん限られた予算に余裕があればですが・・・）
じゃあ、一番ムダなものは何？
それは・・・。
お財布には限りがあります。
無駄な道路はなくても、コストが合わないということはあります。
私は北海道出身ですが、家１件のための舗装道路は、「勿体無いなぁ」と感じていました。
もう少しだけ集まって住めば道路だけでなく、いろいろと便利だと思います。
東京は家賃が高く、空気が悪いです。
いずれにしても、自分が払っている税金以上のサービスを要求するのは、はずかしいとも思います。
コメントありがとうございます。
「コストが合わない」・・これは道理ですね。
どのような不便な場所でも、その場所で生活をするということは、何かしら「糧」があるからです。
「糧」を得るためには「不便」を我慢しなければなりません。
「勝手に、そこに住んでいるのだから、我慢しろ！」
・・・ということかもしれません。
地震で道路が崩壊し、孤立した村、都会の人は「そんなところに住んでいるからだ」と思っているのでしょうか。
（「北海道出身さん」が、そのように思っているという意味ではありません）
今の税金の使われ方に疑問はありますが、公平に国民が文化的に暮らすために使われるべきだと思います。
「俺は沢山払っているから、もっとサービスされるべき、あいつは少ししか払っていないから、そんなにサービスはいらない」
これは「民間」の考えで「税金」の使い方では無いと思います。
どちらにしても「限りある財布」ですから、その中で国民が平等に暮らせるようにしなければなりません。
おっしゃられるように「過多」はいけないですね。