先週、「工事成績評定の点数アップ」というタイトルで、創意工夫についての疑問点を書きました。
コメント欄にコチタロさんが簡略にまとめてくれました。
紹介いたしますと・・・・。
目的は”公共事業のアカウンタビリティーの明確化”のはずです。
それはユーザーに対しての責任です。
土木というものはユーザーが見えにくく、意識しづらいが故に、、、
時代にニーズですね。
私は、どのような創意工夫を展開してもよいと思います。
しかし、あくまでこの点を意識しなければ独りよがりになり得ると思います。
インフラ整備は誰のために？何のために行われるのですか？
今一度考えるべきだと思います。
対する私の返事です。
土木技術者はインフラ整備最前線で働くことに誇りを持たなければなりません。
しかし、後ろめたさを持っている技術者も多いでしょう。(特に都市土木は)
それは、ユーザーとニーズがぼやけているからなのです。
原因は、事業者（行政）の責任（アカウンタビリティの欠落）が大きいです。
しかし、土木技術者も自ら歩み寄ったかといえば「否」なのです。
事業者の影に隠れ、行政側の保護の下にいたのかもしれません。
ココを私達は自らの力で変えなければいけません。
このブログを毎日更新する理由もオリジナルペーパークラフトにこだわる理由もそこにあります。
と書きました。
ちょっと問題提議もあり、ネタ不足の私は「これで投稿１本分に相当するな・・投稿１本分 損しちゃった」と思いました・・。
ただ書いてしまってから、「事業者の責任（アカウンタビリティの欠落）が大きいです」というのは、適切な書き方では無かったかな・・・とも思いました。
アカウンタビリティを簡単に直訳し説明責任として、「市民に対して行政がアカウンタビリティを果たす必要がある」というように考えてしまいましたが、それは事業計画の段階ではないでしょうか。
施工計画が承認、あるいは入札時の技術説明資料が承認された時点で、アカウンティング（説明）は施工者の責でレスポンシビリティ（責任）は行政の責という気もします。
もちろん、全体を通じて事業者が市民に対してアカウンタビリティを果たさなければなりません。
しかし、私の書き方だと「事業者に全ての責任を擦り付けて」「自分は市民に歩み寄る努力をしている」と感じる表現です。
これは適切な書き方では無いですし、私の本意でもありません。
基本的に、私の本意・このブログの方向性は「市民と施工者」であって、行政は蚊帳の外なのかもしれません。
行政に対してグチだけは書きますが・・・。（笑）
「建設的に、前向きに、建設業のイメージアップ」というのが基本なのです。
さて、なんだかんだ、理屈をつけてネタ不足の私は投稿１本分にしちゃいました・・・。
（何とか、今日を乗り切った・・・・笑）
この投稿のアカウンタビリティを追求するのはおやめ下さい・・・・。
コメント
コメント一覧 (15)
でも、すぐに無くなるかも・・。
それにしても発注者というモノは説明がヘタというか上手いというか、今国会で話題沸騰中の農水大臣、いい加減にしてくれって、感じです。
基本的に発注者が国民に対してISOを取得すれば、その請負者もその基準に準拠するだけなので（しなければならないので）、請負者がISOを取得する必要は無いと思います。
（役所工事が100％の会社の場合は・・・）
現に環境ISOを取得しているＳ市の場合、工事は全て、基準に準拠しているはずです。
ついでに電子納品も盛り込めばキチッとしたものが出来るかも。
電子納品も「基本」は省資源化・省力化のはずです。
向いている方向が違っているのです。
（否定的ですみません）
と云うのも作っている施工者でさえ、「何でこんなものがいるのであろうか？」と考える工事もあり、市民と一緒に「無駄だね！」と言っていたらアカウンタビリティーも無理でしょう。
けれどそれは１個人的な考えであり、事業説明時には市民が納得したのだから必要な事業としてしっかりと施工しなければならないのですよね（笑）
言いたいことは「そういうこと」です。（笑）
事業は発注者の説明責任だが、施工は施工者に説明責任がある・・・。
というか、施工は施工者が説明責任を持とうよ！
ということです。
そして、その方がスムーズに行くんじゃない？
ということでもあります。
コチタロです。
コメントをネタにして頂き、ありがとうございます(^^♪
「アカウンタビリティー」。それはnikumaruさんがおっしゃるように、発注者（時には設計者）が担うべきウェイトが大きいことは確かだと思います。
しかし、ここで1点考えてみましょう。ユーザーである国民の皆さんが目にする公共事業というのは、発注者でもなく、設計者でもなく、われわれ施工者であるということです。
「なぜこの工事が行われるのか？」、「それによってどのような効果があるのか？」、この説明は確かに施工以前に行われるべきことです。
これについては、着実に国交省が改善に向けて動いています。その結果、身近なところでは、説明看板、HP開設、特記仕様書への明記などがあります。
私が一番言いたいことは、確かに微力ですが、前述したとおり、唯一ユーザーの目につく施工者であるが故の独自の「アカウンタビリティー」があるのでは？ということです。
裏返すと、この点を掘り下げることにより、本当の意味での創意工夫が生まれるとも思っています。
以前、日経コンストラクションに、地元住民から定期的なアンケートをとり、現場に対する意見のほかに、区間内で困っていることなどを募り、企業努力で可能な範囲で解消に向けて努力した、という記事も掲載されていました。
あとは、地元行事に参加し、打ち解けた上で、事業主旨などを理解して頂くというアプローチも掲載されていました。
設計思想の段階で住民からコンセンサスを得るというという特に効果的な手法は、施工者には不可能です。しかし、施工者は施工者なりのコンセンサス獲得の手段はあると思います。
このnikumaruさんのブログを訪れる施工者の方には、特にこの点を是非考えて頂きたいと思います。
長くなりましたことをお詫びいたします。
ありがとうございます。
久々に血が沸くようなお話です。(笑)
ちなみに、北海道には「地域密着・地域貢献」を旗印に活動している建設団体があります。
企業単体で何かを行っても効果が薄いかもしれません。
しかし建設団体で行えば効果は倍増します。
普通に考えれば、一企業として会社への見返りが少ない団体による貢献活動は避けられがちです。
しかし、それをやり遂げることに利益重視だけではない心意気を感じますし、本当に必要なのは「そういう活動」だと思います。
実は私も少なからず影響を受けていますし、このブログに出入りしている方たちも、その関係者もいるはずです。
そして、コチタロさんがおっしゃるように、当ブログを訪れてくれた施工者側の人達が「なにか」気づいてくれれば、もっと良い「建設業」になっていくと思うのです。
私のブログがきっかけで・・・・。
となれば、嬉しいですね。
ちなみに明日も「コメントネタ」の問題提議ですので、引き続き「ご意見」お待ちいたします。
(コメントネタが続くということは、深刻なネタ不足中!?)
なんか日本人の一番いやなところかもね。
なんでも“なあなあ”で済ましたり、口を濁すことが普通に認められていたり。
単なる欠落なら鍛えて補えばいいけど、煮ても焼いても食えない無責任な輩が多すぎるかも。
特に、休まず遅れず働かずがもっとも良いとされる業種の方に多く見受けられます。(笑
それはお役人様のこと？(笑)
「日本人の一番いやなところ」だったのかも知れないですが「日本人らしい」のかも知れません。
いつの間にか欧米化していったのかもね。
欧米では最も重視するオペレーションリサーチが日本では満足に出来ていないんですよ。
相変わらず失敗を隠蔽しようとする文化ですよね。日本は。そういう意味で昭和初期からほとんど変わっていないように思います。
少なくともあの敗戦を反省しているとは思えない。
つまり都合のいい事は大々的に発表するけど、不都合なことは隠せという文化。
恥をかきたく無かったがために、もっと大きな恥をかいているところがなんと旧陸海軍とそっくり同じ構図。
まあ、↑は自分の独り言ですけどね（笑
「恥をかきたく無かったがために、もっと大きな恥をかく」
それが日本人らしいじゃないですか・・・。（笑）
「真似て発展させる文化」が得意ですが、最近は「ただ真似るだけ」になってきた気もします。
欧米化により、結果や効果を考えた方法や応用が苦手になってきたのかもしれません。