土木のことなど

2015年04月07日

釜石港口防波堤1

以前、ギネス世界記録に認定された世界最大の防波堤の話を書いたことがあります。
(コチラhttp://nikumaru.livedoor.biz/archives/51894451.html

1200億円という税金を投じ造られましたが、完成した直後に巨大津波を受け、破壊されてしまいました。

しかし、浸水を6分遅らせ、沿岸部の津波高を4m〜7m低減させました。

結果論になりますが、この防波堤が無ければ、港の燃料タンクが破壊され、町は火の海になり、被害は数段大きくなったかもしれません。

私は、与えられた使命を全うした、この破壊された防波堤がとても愛おしく感じていました。

さて、その防波堤を復旧しているのですが、現場事務所に「私のイラスト」が目立つように貼ってあります。

ということで・・・。

続きを読む

solisoli at 07:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2015年03月13日

「当たり前」に感謝

今週は諸事情でクルマでの移動が多かったのですが、特に水・木曜日は天候や事故の影響で高速道路や国道が「通行止め」となり、一般道を2日で1000km以上走りました(汗)

あちらこちらで「通行止」になるくらいですから、道路状況も悪く運転は大変でしたね・・。

しかし、そのような悪条件の中でも、懸命に道路維持をされている方々をたくさん見ました。

例えば、襟裳岬近辺の「追分峠」は路面が凍結し、私の3台前を走っていたトラックがスリップして坂を上れなくなりました。

しかし、2台前が道路の様子を見に来ていた道路維持管理会社のクルマで、すぐに「滑り止め用の砂」を撒きながら、車両を誘導してくれました。

この日の襟裳岬は風速30m以上という風で、地吹雪がとても凄い中でのことです。

このような方達が維持管理されているからこそ安心して通行することができるのですよね。

続きを読む

solisoli at 07:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2014年09月19日

史実を語り継ぐ

明日、私のガイドでインフラの歴史を学ぶ見学会を札幌で開催するのですが、今週は「その取材」でアチラコチラ動いておりました。

ある商店街の振興組合を訊ねたのですが、見学会の趣旨を説明すると「大歓迎」されました。

ちょうど「地域史」を編纂している最中だったらしく、作成中の資料を見せてくださいました。

90歳のおばぁちゃんの記憶や寺院の記録などがあり、私も「下調べ」をして行ったつもりでしたが「新しい発見」がありました。

ただ、あまりにも情報が多くなってしまい覚えきれません(笑)

ゲスト解説をお願いしましたが、明日は「商店街の旅行」とのことで残念です(汗)

続きを読む

solisoli at 07:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2014年07月11日

台風8号

7月としては異例の強さと言われる「台風8号」ですが、被害にあわれた皆様にお見舞いを申し上げるとともに、現地で対策に当たる建設会社の皆様のご安全をお祈りいたします。

また、今後の台風動向や雨量などにご注意ください。

私もご縁のある建設会社や工事現場に「自然条件の厳しい場所」も多く、あの河川は増水しブロックは大丈夫だろうか、あの法面は崩落しないだろうか、あのクレーンを使っている現場は大丈夫だろうか・・などと考えたりします。

どこもキチンと私が考える以上の安全対策を行っていると思いますが、つい余計な心配をしてしまいますね。

私の住む札幌は、台風での被害というのは多い場所ではありませんが、それでも河川の護岸工事をしていたときは現場事務所に泊まり込んで警戒していました。

夜中の2時ころ、発注者の監督員さんも心配で様子を見に来てくれ、カップラーメンなどをいただいたのは嬉しかったですね。

また、維持などを担当しているときは、市内のパトロールは当然のこと、床下浸水した家屋の土嚢積みなどもやりました。

消防隊員さんと共同での作業でしたが、敬語など使うことなく怒鳴っていた記憶があります(笑)

表現が適切ではないですが、当時の私は「災害時に張り切る」というか、「俺がやるぞ!」という使命感があったのでしょうね・・。

続きを読む

solisoli at 07:30|PermalinkComments(2)TrackBack(0)clip!

2014年07月01日

土木から地域の歴史を学ぶ

4年前の話ですが「バスツアー」を企画したことがあります。
http://nikumaru.livedoor.biz/archives/51700165.html

バスで土木構造物を巡りながら、車内で解説やウンチクをしていくというものです。

当時は札幌から小樽までのあいだ、集合場所である北海道庁前北3条通の話札樽国道のヒミツなどについて話をさせていただきました。

これが、ウケまして(笑)

皆さんからの評価も良く、私自身「楽しかった」です。

どうせ「勉強する」ならば「楽しいこと」が良いですよね。

その後も、NPO団体として河川やダムなどを巡るツアーをヒッソリと行っているのですが、4年ぶりに「私がツアー担当」することになりました。

「道路担当」ですので、札幌近郊の道路について「謎」「ヒミツ」を解いていこうと企画しています。

9月に開催予定ですが、昨日、ネタ探しと下見をしてみました。

続きを読む

solisoli at 07:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2014年03月26日

息子の引越しと安心感

次男が大学を卒業し、就職のため「我が家」を離れます。

こう見えて「甘い親」でして(笑)、生活用品など用意はもちろん、引越し先の段取りなどもしています。

勝手にいろいろと心配してしまう「子離れ」ができない「ダメ親」なわけですが、息子のアパート近くに「知っている建設会社」があり、かなり安心しています。

いえ、何か頼ろうと思っているわけでは無いですよ(笑)

だいたい、知っているといっても社長さんと面識があるという程度ですからね。

それでも、「甘い親」としては、ちょっとは「安心」できるのです。

同じようなことは、国道をクルマで走っていても感じます。

道路は必ず「維持管理」されていて、毎日「道路パトロール」していたり、清掃作業などが行われています。

交通事故などの初動対応も行い、安全施設が破損した場合の処置なども行われています。

維持作業は、地区や路線によって受注している建設会社さんが違うのですが、中には知っている建設会社もあり、険しい峠道などを走っていても、ここで自分に何があっても助けてもらえるだろうという「安心感」を感じるのです。

続きを読む

solisoli at 07:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2014年02月25日

治水に命を賭けた男たち

毎年5月に台湾で「八田與一」という土木技術者の慰霊祭が行われているのですが、読者さんから出席を誘われました。

残念ながら、その日は岡山県での先約があり、お断りしなければなりませんでした。

八田與一については、コチラを参照
http://nikumaru.livedoor.biz/archives/51373494.html

八田與一はアニメ映画にもなりましたし、土木技術者として知名度が高いです。
(とはいえ、一般にはあまり知られていませんが・・)

他にも、日本には「青山 士」など世界に誇ることができる優秀な土木技術者がいますし、私の住む北海道にも廣井勇とか岡崎文吉などの後世に残る優秀な土木技術者たちがいました。
(ちなみに、青山士は廣井勇の教え子でもある)

さて、同じく廣井勇に学び、岡崎文吉の部下として「夕張川新水路」の建設に粉骨砕身した「保原元二」という土木技師がいます。

千歳空港に着陸するときに一面に広がる穀倉地帯を見たことがある人もいるでしょうが、あの地は元々水害常襲地で、蛇行していた夕張川を直接石狩川へ合流させる「夕張川新水路」の完成で、今があるのです。

この「夕張川新水路」推奨土木遺産にも認定されています。

さて、台湾での八田與一慰霊祭出席をお断りした私のところへ、読者さんから資料とともに「夕張川」というDVDが送られてきました。

サブタイトルは「治水に命を賭けた男たち」です。

続きを読む

solisoli at 07:30|PermalinkComments(4)TrackBack(0)clip!

2014年01月29日

松浦武四郎

昨日はなぜか「松浦武四郎」について調べていました。
(仕事ではない・・汗)

ちなみに、「松浦武四郎」とは、北海道では知らない人はいないという江戸後期の探検家です。

実は、「北海道」という名前の名付け親で、まだ未踏の北海道内各地を歩き、アイヌ語から地名なども決めたと言われています。

また、著作も多く、全国でも有名な六花亭のお菓子「十勝日誌」は、武四郎の著作を模したものです。

しかし、全国的知名度は少なく、以前、出身地である三重県松阪市を訪ねた時に地元の方にも聞いたのですが、知らない人も多かったです。

武四郎記念館それでも、松阪市には「松浦武四郎記念館」があり、私も2度ほど見学させていただきました。
(館内は撮影禁止でした)

毎年2月には、「武四郎まつり」も開催しているそうです。


私が所属するNPO団体の今後の活動の一つとして、各地に存在する土木関係の記念碑等を取りまとめて「デジタル化」して紹介するという活動を考えています。

先人の功績を称えているものの、いつのまにか日の目を見なくなった記念碑などもあると思いますので、紹介や清掃活動なども行えると良いと考えています。

そこで、手始めとして資料などが容易に手に入りやすい武四郎の顕彰碑などを調べていたわけです。

これがまた膨大で、北海道各地の郷土資料館、記念館などには必ずあるのではないかと言うほど・・・。

人権問題から宗教、芸術など多才な探検家である「松浦武四郎」は、それだけ愛されていることを、改めて知りました。

続きを読む

solisoli at 07:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2014年01月10日

江島大橋

豊川悦司さん、綾野剛さん、菅野美穂さんが出演する「ダイハツ・タント」のCMに「ベタ踏み坂」と呼ばれる「坂」が出てくるのをご存知ですか?

たんとまるでCGで作ったような「スゴイ坂」ですが、実在する「橋」なのです。

私自身も、旅行中に「予備知識」も無いまま「この橋」に出くわし、「なんじゃこりゃ〜!」と驚きの声を上げたことがあります(笑)

境港から松江に向かう「中海」に架かる「江島大橋」という橋で、桁橋としては日本最大の支間長を誇る「PCラーメン箱桁橋」なのです。

あ、ちなみに「ラーメン」というのは「食べるラーメン」ではなく、「骨組み」のこと言い、橋の場合は主桁と橋脚や橋台が一体となっている支えている橋「ラーメン橋」と呼びます。

さて、実際に走ってみると「そんなにキツイ坂」ではありませんでした(笑)

レンタカーのマーチも「ベタ踏み」はしていませんでした。

数値的には勾配は6.1%ということで、取付け部の高架橋と主橋の勾配の違いで「錯覚」するのかもしれません。

しかし、橋を上るときは「空に飛び上がる」気分になりますよ。

実は、この橋には素晴らしい工夫があります。

続きを読む

solisoli at 07:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2013年10月22日

土木遺産巡りツアー

BCPセミナーに引き続き、NPO「建設スクエア北海道」では土木遺産巡りツアーを執り行いました。

今年は平成23年に土木学会選奨土木遺産に認定された夕張川新水路などを中心として、石狩の治水における先人の苦労を知るとともに、シューパロダムや千歳川遊水地群など未来に残す治水を勉強いたしました。

簾舞橋写真は推奨土木遺産「舞鶴橋」

正直、かなりマニアックです(笑)

しかし、紐解いていくと意外と楽しいのですよ。

人は「住の安心」を求め、自然に手を加えて生存してきたわけですが、自然もまた手を加えられた「新しい特性」に対し変化していきました。

それを幾度も繰り返し、乗り越えたのが「土木の歴史」だと思います。

その古来からの「土木の歴史」が、北海道の場合は100年という時間軸に凝縮されています。

特に明治31年に発生した空知・石狩の多くを飲み込む大洪水の教訓が、自然に与える影響を予測し、計画・構築するという「近代的土木」に繋がったのかもしれません。

今回のツアーの随所に痕跡や歴史的背景を見ることができました。

当時の社会ニーズに応えた国家的ともいえる大土木事業が行われたわけですが、そのおかげで現在の我々は、石狩川水系250万人の安全と日本の食糧基地となる大穀倉地帯という「恩恵」を受けているわけです。

今後も、子孫の安全と繁栄のために私達「土木技術者」「土木の歴史」を刻まなくてはいけませんね。

いゃあ、勉強になりました。

続きを読む

solisoli at 07:30|PermalinkComments(39)TrackBack(0)clip!
スポンサー
記事検索
訪問ありがとう
Since,2006.6.8



コメント