2009年11月10日

高い目標の実行予算

工事を受注したとき(あるいは受注しようとする時)「実行予算」というのを立てます。

この仕事はいくらでできて、どれくらい利益が出る・・などと計算するのです。

また、実行予算を作る過程では現場をイメージし工事工程や段取りなどを考えていき、ロスとミスの無い仕事としていく訳です。

でも、最近は部長さんなど取り仕切る人が作った実行予算に合わせて仕事をする所もありみたいです。

また、現場で練りに練った実行予算を表紙の利益率だけ見て、作り直すように指示するという会社もあります。

まぁ、私に言わせると、数値だけを見るのであれば、最初から数値に合わせた計算を行う癖がつき「ふかし」や「余裕」を産むことになるのではないかと思います。

それよりも、数値に合わせるために「手抜き」なんてことを考えられては大変です。

ただ、実行予算の中身を吟味し、理論的に削減が可能であれば、予算を詰めるように指示はするでしょうね。

それに対し、この現場なら、この利益しか出せません! 

なんて言う人もいるでしょうね。



実行予算に限らず、人から押し付けられる目標に対し、高すぎて無理だ・・・と思うことも多々あります。

しかし、達成しやすい目標とした時に「目指すもの」は何なのでしょうか?

私は、高い目標を目指すことが大事だと思うのです。

実行予算にしても、単純な数値目標だけを押し付けるのであれば、実行予算を調整したり、請求先をごまかしたりすることに頭を使うだけの現場になってしまうでしょう。

また、実行予算からいくら儲けたと自慢する人もいますが、私に言わせると自分の実行予算の組み方が甘かったと宣伝しているようにしか見えません。

大事なことは、高い目標を設定し、努力や工夫を積み重ね、データーベース化していくことです。

実行予算からいくら儲けたではなく、厳しい数値の実行予算にいかに近づけたに価値があると思うのです。

例え赤字の現場でも、努力と工夫を重ねてさえいれば結果的に将来の利益に繋がるのです。

安くて良いモノを作るために実行予算があるのであって、利益率に合わせて予算を組むのは「安いモノ」は出来ても「良いモノ」を作ることはできないのです。



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この記事へのコメント

1. Posted by TAKA   2009年11月12日 17:26
うちでは実行予算というのは正直、立てません。
その実行予算に応じて、入札もしていられないし、なんとかしてその中でやるしかないと思っています。
そうしなければ、現状の中で結果としての利益の有無しか話ができないのでは?と思っているからです。
70%台での落札が続いた時はホントに辛かった。でも、その時だからこそ、学んだ事もたくさんありました。会社全体が一枚岩となって、ぶつかっていくしかないという事。
それは今でも仕事をするうえでの根底にあります。
今はやるしかない。それだけですね。
2. Posted by nikumaru   2009年11月12日 18:53
■TAKAさん
いろいろな事情や考えがあるでしょうが、私の意見を・・・。

実行予算を組まないというのは、逆に言えば「経営が安定している」と考えても良いです(笑)

多くの会社は実行予算を経営計画に盛り込んで「資金繰り」を考えます。

実行予算と積算は別ですし、実行予算に合わせた入札をする会社も少ないでしょう。

「やるしかない」のを「どのようにしてやるか」が実行予算の原点だと思います。

実行予算を組むことで、現場サイドとして工程を把握し無駄なく積み上げ、設計変更など精算交渉に即座に対応できるようにするのです。

実行予算は単なる「目標予算」ではなく、進捗管理や原価管理もできるツールなのです。

今は「やるしかない」のが現状ですが、「学んだこと」を「実行原価」として「伝える・残す」ことが将来に向けて大切なことだと思います。

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